参考番号区分コード(Reference Number Category Code) – 参考番号と品目の関係性を指定するコード。コードとそれらの定義については国防総省DIDSマニュアルに由来する。

コード説明
1調達管理参考。
政府機関を含む装備品の最終品目の設計管理製造元によって割り当てられる。対象は図面にて品目(1)と補給元(2)が指定されている調達を制限する図面に対して。これらの制限では設計機関に対して、重大な目的別使用を満たすための試験や評価を行った品目のみの調達であることが課せられている。MIL-STD-100の調達管理図面(Source Control Drawing)の定義に適合する図面のみが対象(FIIタイプ1、1B、2、4、4Bにのみ適用)。
2連邦政府が定める仕様書や規格による明示的参考。
補給品目を完全に識別するための米国政府仕様書・規格書に準拠して開発されたパーツナンバーやスタイルナンバーや区分番号(Type Designator)がここに該当する。補給品目ついての記載がされる仕様書・規格においてもこのコードが使用されるが、その場合パーツナンバーやスタイルナンバーや区分番号は含まれない。これらの参考番号はパラグラフ2.9.2.n(4)のボリューム2に準拠して、RNVC(参考番号変種コード – Reference Number Variation Code)1と共に使用される。(米国政府仕様書や規格では明示されていない参考番号ではコード4、MIL-STD-100にて定義されているようなベンダー品目図面においてはコード7、業界団体規格参照の場合にはコード3が使用される。)
3設計管理参考
生産品目(または範囲)を識別するために使用される主要番号で製造元によって発行される。その図面・仕様書・検査要件によって設計、特性、生産が製造元(個人または企業または政府機関)のコントロール下にあることになる。設計管理番号が有効ではない参考番号を識別するためには(オリジナルの設計機関)、この参考番号はRNVCではコード9が割り当てられる。
4連邦政府が定める仕様書や規格による非明示的参考
コード2における明示的参考を除く様々な政府系仕様書または規格の参考番号。RNVCにてコード1が割り当てられており、かつ連邦政府が定める仕様書や規格において明示的になっていない参考番号や規格番号やスタイル番号がこれらに含まれる。(コード2が区分として割り当てられている仕様書・規格書もここに含まれる。コード3が割り当てられている業界団体規格参照はここには含まれない。MIL-STD-100にて定義されているようなベンダー品目図面においてはコード7が使用される。)
5二次参考 
一次番号(コード1〜4)や参考情報番号(コード6)やベンダー品目図面参考(コード7)の以外の追加番号。商用・政府機関が生産・補給する品目に割り当てられ、NSNが割り当てられていた補給品目・生産品目と同じ品目である。かつてはコード1〜4または7のRNCCが割り当てられていた参考番号ではあったものの、他の一次参考によってNSNの補給品目において置き換えられたもの。次のような参考番号が含まれる。設計管理組織によって割り当てられた追加番号。メーカーのナンバリングシステムの変更によって変更または廃止になったもの。製造元が製造終了したもの。技術的に承認されなくなったもの。製造元または補給元がその番号での取り扱いを終了したもの。注: RNVC2でRNCC5の参考番号は、Standard Military Drawing(SMD)やMilitary SpecificationがQPL登録されていなければ、RNCC-RNVC 2-2のSMDやMil SpecがあるNSNに追加されることはない。(ステータスがObsolete、Superseded、Cancelled、DiscontinuedのいずれかでRNCC5の参考番号はRNVC9になる。エクストラロング参考番号(ELRN – Extra Long Reference Numbers)はステータスがCurrent、Obsolete、Superseded、Cancelled、DiscontinuedであってもRNCC5、RNVC1になる。) 
6参考情報番号
そのNSNと関連のあるNATOストックナンバー(CAGEコード: 99995)、または生産設備コード(CAGEコード: 99998)、または米国国防総省弾薬コード(CAGEコード: 99999)。この場合の参考番号はRNVCが9になっている。NATOにおいては参考情報の定義はその他のカテゴリーに区分されないものになっている。
7ベンダー品目図面参考(前仕様書管理参考)
図面を作成する機関によって図面に対して割り当てられる番号。品目を識別するものではないが、ベンダーが開発した品目が技術要件・試験要件を満たしているかどうかを表している。MIL-STS-100におけるベンダー品目定義(Vendor Item Drawing)に適合している図面のみが対象。ベンダー品目図面参照は管理統制番号で部品識別番号としては使用されない。
8米国・NATO再生産品目識別番号
米国を含むNATO加盟国による生産品目の再生産を示す番号。そのような品目はオリジナルを生産している国から許可されたNATOストックナンバーが用いられる。再生産された品目はオリジナルの品目と同じものであることを表す。
A設計区分パッケージングと関連兵站データ参照番号
梱包・包装および関連兵站データ要件を表す文書番号。
B非設計区分パッケージングと関連兵站データ参照番号
規格出版物においてデコードされている米軍規格および適用規格番号。
Cアドバイザリー参考
NSNが割り当てられる補給品目概念の中には含まれない補給品目・生産品目に対して割り当てられる番号(例:再設計や交換が行われた前生産器材設計において使用された品目)。このRNCCの使用は新たな補給品目識別ができるようにクロスリファレンスの作成が要求されている条件に制限されている。加えてサービス・エージェンシーの個別の決定のほか、そのNSNに対するこの参考番号の直接的な関係性はない。
D図面番号参照
設計機関によって図面・技術文書に対して割り当てられる番号。補給品目・生産品目と関連付けられ割り当てられる。コード1、3、5、7、Cを満たさないものが対象。コードDの参照番号は補給品目決定において使用されるものではない。
E変更参照番号
廃止になった製造元のパーツナンバーや米国政府の仕様書・規格書・その他設計管理参照番号。ISCが3またはEに記録されているNSNでのキャンセル使用の結果として廃止となったもの。この参考番号は自動的に移行し、このコードも自動的には割り当てられ、カタログ化目的にためには申請されない。

  1. 各参照番号または参照番号の一部分は補給品目に対する参照番号の関係性を表すためにコード化される。
  2. 参考番号が設計管理参考であるか否かの判定ができない場合は、肯定的な判定ができるまで設計管理参考とみなされる。ただし、FII区分1A、1B、4A、4Bでは1つの参照番号のみが設計管理参考と見なされる。さらにFII区分1、区分2、区分4の概念に含まれる各生産品目に対しては1つの参照番号のみが設計管理参考と見なされる。
  3. 参考番号のアクション(追加、削除、変更)の組み合わせは次の通り。
    • (1)調達管理参考、(2)連邦政府が定める仕様書や規格による明示的参考、(3)設計管理参考、(4)連邦政府が定める仕様書や規格による非明示的参考、(5)仕様書管理参考、(6)関連生産品目参考に対する全てのアクション。
    • RNCC 4をRNCC 2への変更、またはRNCC 5からRNCC 1、RNCC 3、RNCC 7への変更に対する全てのアクション。 
  4. RNCC Dが割り当てられた参考番号は常にRNVC 9で提出される。
  5. RNCC Cの使用はサービス/エージェンシーの個別決定事項であるため、複数のNSNに対して同じ参照番号が記録されることがある。

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